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衣替えで後悔しないために!冬物のしまい方のワースト9を徹底解説

今日はクローゼットの中からお届けしています。

今回のテーマは「冬物のしまい方で絶対にやってはいけないことワースト9」です。

衣替えの際にやりがちな失敗例をお伝えしようと思います。

洋服の収納方法によっては、翌年冬物を取り出した際に型崩れや虫食い、黄ばみなど、さまざまなトラブルが起きることがあります。

布はとても繊細な素材なので、扱い方次第で簡単にダメになってしまいます。

今回は、冬物の正しいしまい方に焦点を当て、「絶対に避けるべきこと」を10個ご紹介します。

これらをしっかり避けて、大切な洋服を守りましょう。それでは早速いってみましょう!

目次

1. 洗わずにしまう

クローゼットにしまうとき、洗濯をせずにそのまま収納するのは避けてください。畳んで保管する場合でも、ハンガーにかけて保管する場合でも同じです。例えば、パーカーやTシャツを3回ほどしか着ていないから大丈夫だと思って洗わずに収納すると、翌年になってから黄ばみが発生してしまうことがあります。

なぜ黄ばみが出るのかというと、目に見えない皮脂汚れが首元や袖口などに付着しているからです。初めは目立たない汚れでも、時間が経つと生地に染み込み、1年後には黄ばみとして現れることがあります。このようなトラブルを防ぐためには、1回でも着用したら必ず洗濯をしてから収納することをおすすめします。洗濯機で洗えるものは洗濯機で、ニットなどデリケートな素材はクリーニングに出すなど、適切なケアをしてからしまいましょう。

黒いコートやジャケットなどは黄ばみが目立ちにくいですが、白いシャツは特に要注意です。シャツは首元に「台襟」と呼ばれる部分があり、ここが首に密着するため、皮脂や汗が溜まりやすいです。シャツやTシャツは特に慎重に扱い、1回着用したら必ず洗ってから保管してください。

2. ハンガーにかけてしまう

ニットやセーターなどの型崩れしやすい服をハンガーにかけて長期間保管するのはやめましょう。例えば、アルミ製の細いハンガーにニットをかけると、肩の部分に跡がつき、その跡が癖になってしまうことがあります。短期間であれば問題ない場合もありますが、衣替えなどの長期保管には不向きです。

基本的にニットは畳んで収納するのが正解です。ジャケットやコートのようなアウター類については、幅広のハンガーを使えば比較的型崩れを防ぐことができます。ただし、重いコートや厚手のアウターは、ハンガーにかけても重みで型崩れする場合があるので注意が必要です。

特にニットは編み目が粗いので、生地が引っ張られると伸びやすく、型崩れしやすいです。また、一度型崩れしてしまうと修復が難しいため、ニット類は必ず畳んで保管してください。短期間ならばハンガーでも問題ないこともありますが、素材によっては伸びてしまうものもありますので、長期間の保管には畳むことをおすすめします。

3. ジャケットのボタンを留めたまま保管する

テーラードジャケットのボタンを留めたまま収納するのも、避けるべき保管方法のひとつです。特にフォーマルなスーツ用のジャケットは、立体的な構造で作られているため、ボタンを留めたまま保管するとシワや型崩れが発生しやすくなります。

ユニクロなどのカジュアルジャケットやイージージャケットの場合は、ボタンを留めたままでもそれほど問題にはなりませんが、ビジネスやフォーマル用のスーツジャケットの場合は、ボタンを外して保管するようにしましょう。スーツジャケットは、シワを防ぐために立体的な形状に仕立てられています。そのため、ボタンを留めた状態で収納すると、生地に負担がかかり、形が崩れる原因となります。

体に沿ったシワが出ないようにするのが、スーツとして最も美しいとされています。そのため、オーダースーツが日本中で広く普及しているわけです。では、人間の体に合わせてシワが出ないようにするにはどうすればいいのでしょうか。そもそも、人間の体は立体的で膨らみがありますよね。胸筋の膨らみ、腕の曲線、肩のせり出しなど、立体的な構造を持っています。だからこそ、平面的な服を着るとどうしてもシワが出てしまうんです。

例えば、Tシャツを思い浮かべてみてください。Tシャツは基本的に平面的なパターンで作られているため、どんなものでも着用すればシワができます。一方で、スーツのジャケットは人間の体に合わせて立体的に作られています。胸には膨らみを持たせ、腕は自然な曲線を描き、肩も少しせり出しています。この立体構造のおかげで、人が着用したときにシワが出にくくなるのです。

しかし、ここで問題になるのが保管方法です。ジャケットは胸に膨らみを持たせているため、ハンガーにかけた状態でボタンを留めると、生地が余ってしまいます。その結果、布がよれてシワになりやすくなるのです。ですから、保管するときはボタンを外して前を軽く重ねるのが基本です。この方法でシワを逃がし、クセがつくのを防げます。

これはあまり知られていない知識ですが、長期間保管する場合には特に重要です。短期間であればボタンを留めたままでも問題はありませんが、長期間ではシワがついてしまうことがあります。スーツは少しでもシワがつくと、安っぽく見える原因になります。だからこそ、ジャケットはボタンを外して保管することを心がけてください。スーツを愛用している方なら知っておいて損はない常識です。

4、ギュウ詰めで保管しない

次に、「ギュウ詰めで保管しない」という話題に移ります。ニットやTシャツなどを畳んで収納する際、クローゼットや箱にギュウギュウ詰めにするのは避けましょう。上から圧がかかると、一番下にある服が型崩れしやすくなり、シワもつきやすくなります。適度な分量を意識して収納することが大切です。

「適度な分量」とはどのくらいかというと、例えばTシャツの場合、私は5枚程度を目安にしています。10枚以上重ねると、下の服に負担がかかってしまいます。ただし、これは服の素材や厚みによっても変わります。厚手のニットやダウンジャケットは1枚でも重さがありますし、Tシャツでも生地が厚いものと薄いものでは影響が異なります。

また、型崩れを防ぐために、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維の服を下に置き、コットンやウールなどの天然繊維の服を上に置くのがおすすめです。特にウールやリネンはシワがつきやすいので、この方法で保管することで服を長持ちさせることができます。

5、ビニールシートのまま保管しない

次に、「ビニールシートのまま保管しない」ことについてです。クリーニングから戻ってきた服はビニールシートに包まれていますが、そのまま保管するのはよくありません。ビニールは湿気がこもりやすく、カビの原因になる可能性があります。そのため、保管する前にビニールを外し、湿気を防ぐ工夫をするのが大切です。

除湿剤を使ったり、クローゼットを換気したりして、収納環境を適切に保つようにしましょう。特に湿気がこもりやすい時期や場所では、湿気対策をしっかり行うことが大事です。

6、防虫剤を使う

さらに、「防虫剤を使う」という点についても触れておきます。ムシューダなどの防虫剤は、服を虫食いから守るために効果的です。特にウール、コットン、リネン、カシミヤなどの高級天然素材は虫に食われやすいので、防虫剤を適切に使うことをおすすめします。

ラックや引き出しに適度な分量で防虫剤を配置すれば十分です。1つのハンガーラックに1個、あるいは引き出しの中に1個程度で効果が期待できます。虫は特に高価な素材を好む傾向があるため、大切な服を守るために防虫剤を上手に活用しましょう。

7、下に防虫剤を入れる

7番目の「下に防虫剤を入れる」のはNGですが、実際に下に入れてしまう方もいると思います。たとえば、洋服を5枚や10枚程度に畳んで収納ボックスに入れ、その中に防虫剤を入れるというやり方をする方は多いのではないでしょうか。特に主婦の方などがよく実践されている方法だと思います。ただ、防虫剤を入れる位置に関しては誤解している人が多く、正しく使えていないケースが目立ちます。

実は、防虫剤は洋服を畳んで積み重ねた場合、一番上に置くのが正しい使い方です。理由は、防虫剤に含まれるガスが空気よりも重いためです。下に防虫剤を入れてしまうと、そのガスが下に溜まり、上に積んだ洋服に十分行き渡らない可能性があります。その結果、上にある洋服が虫に食われてしまうリスクが高まります。一番上に防虫剤を置くことで、重いガスが自然に下に浸透し、全体に効果が行き渡ります。最近では無臭タイプの防虫剤も多く出ていますが、基本的な使い方は同じで、「一番上に置く」ことが推奨されています。もちろん、商品によっては例外もあるかもしれませんので、使用する際は説明書を確認してください。この使い方を誤解している人が多いので、ぜひ覚えておいてください。

8、ダンボールを収納に使う

次に、ダンボールを収納に使う場合についてお話しします。収納ボックスに洋服を入れて保管するのが一般的ですが、「市販の収納ボックスを買うのはもったいない」と考え、ダンボールを代用する方も意外と多いのではないでしょうか。私自身も学生時代にはダンボールを使って洋服を収納していました。ただし、ここにも注意点があります。ダンボールは通気性が高いため、防虫剤のガスが外に漏れやすい構造です。そのため、十分な効果が得られず、害虫に洋服を食べられてしまうリスクがあります。洋服をしっかり保護するためには、密閉性の高いプラスチック製の収納ボックスを使用するのがベストです。プラスチック製のボックスなら防虫剤のガスも逃げにくく、洋服を安全に保管できます。

9、収納ボックスを掃除せずに使い続ける

さらに、収納ボックスを掃除せずに使い続けるのもNGです。例えば、春服を取り出して冬服をしまうというように、毎年同じ収納ボックスを使い回している方も多いと思いますが、洋服を入れ替える際にはボックスの掃除を忘れないでください。水洗いまでは必要ありませんが、水拭きや掃除機を使うだけでも効果があります。なぜ掃除が必要かというと、害虫がボックス内に卵を産み付けている可能性があるからです。その卵が時間をかけて孵化し、害虫が発生して洋服を食べてしまうこともあるので、掃除はとても重要です。

次は、洋服の畳み方についてお話しします。たとえば、ニットを雑に畳んでしまうと、保管中に深いシワができる原因になります。袖や裾がよれた状態で畳んでしまうと、そのよれが長期間の圧で固定され、シワとして残ってしまいます。畳む際には、洋服の端をしっかり整え、なるべくシワやよれがない状態にしてから収納してください。完璧にシワを防ぐのは難しいかもしれませんが、少し気をつけるだけで見違えるほどシワを減らすことができます。

収納スペースが足りない方や、洋服を丁寧に保管したい方には、保管サービスを利用するのも一つの選択肢です。たとえば、「リネット」というサービスでは、使わなくなった洋服を預けると、虫食い防止やアイロンがけ、シミ抜きなどを行ったうえで適切に保管してくれます。このようなサービスは特に都市部で人気があり、収納スペースが限られている家庭には便利です。高価な洋服や大切な衣類だけをこのようなサービスに預けるのも良いでしょう。

洋服は繊細で、適切にケアしないと劣化しやすいものです。特にリネンやシルクなどは丁寧に扱う必要があります。面倒だと思う方もいるかもしれませんが、洋服を大切にすることもファッションを楽しむ一環だと考えています。収納やケアを楽しみながら、長く洋服を愛用していただけたら嬉しいです。

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