こんにちは、MBです。今日は洋服のケア方法についてお話しします。
といっても、普通に「こういう風にアイロンをかけるんですよ」とか「こういう畳み方がいいですよ」みたいなことは、すでにたくさん紹介されていますよね。
そこで今回は、あまり知られていないけれど、業界人なら大体やっている、ちょっとマニアックな洋服のケア方法を5つほどご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
この時期、特に夏は汗をかいたり皮脂汚れでTシャツが汚れやすいので、ケア方法を知っておくと便利だと思います。
秋冬は暗い色の服が多いですが、この時期は明るい色の服が多くなるので、汚れが目立ちやすいですよね。
ですから、染み抜きの方法をいくつか知っておくと非常に役立ちます。ぜひ最後までご覧ください。
フレウォッシュ
まず1つ目ですが、これは私の話ではなく、知り合いで何度か共演したことがある「洗濯ブラザーズ」さんに教わった方法です。
その方法はプレウォッシュといいます。
詳しくは洗濯ブラザーズさんのページを見てみてください。
プレウォッシュについて私なりに説明すると、これはクリーニング屋さんでは必ず行われる工程だそうです。
私たちは普通、汚れた洋服をそのまま洗濯機に入れて洗剤を入れ、スイッチを押して終わりですよね。
でもクリーニング屋さんは、私たちがやる以上に汚れをしっかり落としていますよね。
当たり前ですが、それには理由があります。
実は、クリーニング屋さんでやっていることは、使っている道具や細かい部分は違えど、基本的には大きく変わらないんです。
ただし、丁寧さが圧倒的に違うんです。
その丁寧さの一つが、この「プレウォッシュ」です。
具体的には、洗濯前に水と洗濯洗剤を1対1で混ぜてスプレーボトルに入れます。
このスプレーボトルは、100円ショップで買えるものや、美容用の空スプレーボトルを使うと便利です。
それを汚れがついている部分にスプレーして、30分ほど放置します。
この工程を加えることで、汚れが表面に浮き出てきます。そしてその状態で洗濯機に入れて洗うと、本当にきれいになります。
覚えておきたいのは特に夏場です。
夏は白いTシャツを着ることが多いですが、白い服は汚れが目立ちやすいですよね。
黒いTシャツやシャツなら多少汚れても気になりませんが、白いTシャツはシミや汚れが気になります。
そして普通に洗濯しても落ちないことがあります。
このプレウォッシュをするだけで、汚れが浮き出て、洗濯機で洗うと簡単にすっきり落ちるんです。
「あ、やっちゃったな」という汚れがついた時も、このプレウォッシュをすることでかなりの確率で汚れが消えます。普通に洗うより断然きれいになるので、ぜひ試してみてください。
特別に何か道具が必要なわけでもありませんが、正直スプレーボトルに液を入れるのが面倒だと感じる場合は、プレウォッシュ用の液を直接汚れに垂らして、使っていない歯ブラシで「ゴシゴシ」ではなく「トントン」と叩くようにすると良いです。
この方法だと繊維に液がしっかり染み込みます。どちらが面倒かは人によると思いますが、私はこの方法をおすすめします。
ただし、歯ブラシで強く擦ると生地を痛める可能性があるので、「トントン」と軽く叩く程度にしてください。
ステインリムーバー
続いては「ステインリムーバー」の紹介です。
これ、以前から紹介しようと思っていたアイテムです。「フェールシュバル」というフランスのマルセイユ石鹸メーカーが作った製品で、固形石鹸タイプのステインリムーバーです。
マルセイユ石鹸といえば伝統的な製法で作られる高品質な石鹸として有名ですよね。
このメーカーのステインリムーバーは、汚れ落としに本当に効果的です。
使い方はとても簡単です。例えば、白いTシャツにミートソースの汚れが付いてしまった場合、まず汚れた部分に少し水をつけます。
その上で、このステインリムーバーを直接塗り、軽く擦ると泡立ち始めます。その泡が汚れを吸い取り、ミートソースの赤い色が泡に移っていくのがわかります。
その後、水ですすぎながら作業を繰り返すと汚れが徐々に薄くなり、最後に15分ほど放置してから洗濯すると、驚くほどきれいに汚れが落ちます。
本当に魔法のようで、私もこれまで試した中で最も効果的な製品だと思っています。
このステインリムーバーは非常に長持ちします。固形石鹸なので頻繁に使ってもなかなか減りません。
私はまとめ買いして、事務所や自宅、実家に置いていますが、家族全員で使ってもなかなかなくならないほどです。
値段も手頃で、現在楽天では990円ほどで販売されています(以前は1,000円ほどで購入しました)。部分汚れ、特に油汚れや食べ物のシミには本当に効果的なので、ぜひ試してみてください。
最後にもう一つ、普通の固形石鹸についてもお話しします。
これが皮脂汚れを落とすのに非常に効果的です。
たとえば、シャツの襟裏や袖口など、ビジネスシャツやポロシャツを着ていると、特に夏場に黒ずんだり黄ばんだりしてしまう部分がありますよね。
あれは体から出る皮脂が原因で、洗濯機で洗うだけではなかなか落ちないことが多いです。
このような場合、固形石鹸を使って軽く擦ると、洗剤よりもきれいに汚れが落ちます。
襟裏や袖口の汚れが縫い目に沿って溜まってしまうと、諦めがちになりますが、固形石鹸を使えば簡単に解消できることが多いです。試してみる価値がありますよ。
僕たち、外から帰ってきたら手が汚れているので「手を洗おう」となりますよね。
その時、洗濯洗剤を使いますか?手を洗うときは石鹸を使いますよね。
僕たちの皮脂汚れは、どちらかというと石鹸の方が落ちやすいからです。
実際、体を洗うのに洗濯洗剤を使う人はいませんよね。みんな石鹸を使っています。それと同じで、皮脂汚れは石鹸の方が落ちやすいんです。
こういう皮脂汚れには固形石鹸がおすすめです。
ただし、色付きの石鹸はちょっと心配なので、白い石鹸を使いましょう。石鹸を泡立てて、その泡で汚れを優しく洗ってあげてください。
軽くすすいだ後、洗濯洗剤を使って洗濯機で普通に洗うと、汚れがかなり落ちます。
意外と盲点かもしれませんが、シャツの襟裏や袖口の皮脂汚れには固形石鹸を使うと簡単に落とせます。
泡立てて使うと、きめが細かくなり汚れがより落ちやすくなるのでおすすめです。
消しゴム
次に、「消しゴム」を使ったケア方法をお話しします。
この消しゴムは普通のものですが、特に白いスニーカーのお手入れに役立ちます。
白いスニーカーは汚れが目立ちやすいですよね。靴はどうしても汚れてしまうものですが、消しゴムで表面の汚れをこするだけで綺麗にできます。
ただし、布製スニーカーには向いていないので注意してください。スニーカーの多くは合皮や本革などが使われており、これらは表面に汚れがついていても内部には浸透していないことがほとんどです。
消しゴムで表面の汚れをこすり取れば、それだけで綺麗になります。
色付きや香り付きの消しゴムは、色移りや不要な成分が原因で逆に汚れを増やしてしまう可能性があるので避けてください。
真っ白なプレーンタイプの消しゴムを使いましょう。
アイロン
最後に、シャツのシワを簡単に伸ばす方法をご紹介します。アイロンを使うのが面倒な場合、洗濯機の脱水を途中で止めて、少し水分が残った状態でシャツをハンガーにかけて干してください。
こうすると、シャツの重みで自然とシワが伸びます。アイロンほど完璧ではありませんが、ある程度シワを軽減できます。
ただし、Tシャツなどのニット素材だと伸びてしまう可能性があるので注意が必要です。
この方法はシャツの方が適しています。
まとめ
特におすすめなのはステインリムーバーです。概要欄にリンクを貼っておきますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
また、私のメンバーシップ動画では、ファストファッション以外のおすすめブランドや、パリコレ・ミラノコレクションの見どころ、ブランドの歴史など、ファッションのプロの視点をお届けしています。