今日は「ZARAマストバイ」というテーマでお届けします。普段はユニクロ、GU、無印良品などを取り上げることが多いこのチャンネルですが、今回はZARAに注目してみようと思います。
ただ、その前に一言お伝えしておきたいことがあります。
ZARAは1つのデザイン(型)あたりの在庫数が多くないブランドです。ユニクロやGU、無印のように全国どこに行っても同じアイテムが手に入るというビジネスモデルではありません。
ZARAやH&Mは、たくさんの種類のデザインを作り、それぞれの在庫を少量に抑える「小ロット生産」という仕組みを採用しています。
店舗に行っていただくと分かると思いますが、ZARAには驚くほど多くのデザインが揃っています。
一方、ユニクロなどは定番のデザインを大量生産して価格を抑えています。これが大きな違いです。
そのため、ZARAの商品は在庫切れが起きやすく、今回紹介するアイテムが実際に店舗で見つからない場合もあります。この点はご了承ください。
ただし、今回の動画では在庫が極端に少ないものや、すでにオンラインで完売している商品は除外しました。
それでは、「ZARAマストバイ」を始めていきます。
今回、私は新宿のZARAに行き、特に下調べもせず「これがいい」と思ったアイテムを10型ほど購入しました。
その中で、すでに完売しているものを除いた5型を厳選してご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
モダールブレンドシャツ&バミューダパンツ
最初に紹介するのは、「モダールブレンドシャツ」(6,590円)と「モダールブレンドバミューダパンツ」(6,590円)のセットアップです。
ZARAの店舗を一周して、このセットアップは「絶対に買おう」と真っ先に決めました。
今回購入したのはチャコールグレーで、ほんのり赤みがかった暗めのグレーです。
この色が気に入りすぎて、オンラインでナチュラルカラーも追加注文しました。
現在、届くのを楽しみに待っているほどお気に入りです。
このアイテムの最大の特徴は、素材にモダールを使用していることです。
モダールはレーヨンの一種で、落ち感と光沢感がありつつ、天然繊維に近い質感を持っています。
一般的なレーヨンに見られる「テカテカ感」や化学繊維特有の人工的な印象がなく、高級感があります。
また、モダールはシワ感が少し残る柔らかい素材感で、夏場でも快適に着られる通気性と軽さがあります。
シャツの素材としては理想的で、セットアップで着用するとリゾート感やラグジュアリーな雰囲気が演出できます。
バミューダパンツは、他のブランドのショートパンツより丈が短めで、膝がしっかり出るデザインが特徴です。ただし、イージーウエスト仕様なので、ウエストの位置を調整すれば足が長く見えるスタイリングが可能です。
これは、このチャンネルでも何度も話題にしている内容ですが、ぜひ頭に叩き込んでおいてください。
短パンを履いたときの足の長さの見え方は、露出している素足の長さによって決まります。
短パンを履くと素足が見えるじゃないですか。この素足部分の長さが長ければ長いほど、足が長く見えるんです。
ぜひ鏡の前で試してみてください。
分かりやすい例として、靴下を履いてみましょう。
短パンを履いた素足の状態と、靴下を履いた状態では、どちらが足が長く見えるかというと、靴下を履いた方が明らかに足が短く見えます。
最近、短パンにソックス、そしてスニーカーを合わせるスタイルが流行っていますね。
この5〜6年でかなり人気がありますし、ストリートスタイルとして非常にかっこいいです。
ただし、足が長く見えるかというと、素足の方が間違いなく長く見えます。
そのため、私は短パンにスニーカーとソックスの組み合わせをあまりしません。私自身、足が短めなので、このスタイルは避けるようにしています。
では、足を長く見せるにはどうすればいいか、素足でサンダルを合わせるのが最も効果的です。
素足部分が長くなることで、視覚的に足が長く見えるんですね。
さらに、短パンの丈をできるだけ短くすると、足が急激に長く見えるようになります。例えば、バミューダパンツのようなアイテムを履くと、非常に足が長く見えます。
短パンはどうしても足の長さをカバーするのが難しいアイテムですが、こういった視覚効果を活用することで長く見せることができます。
分かりやすい話なので、ぜひ、丈の長いパンツと短パンを比較してみたり、膝下のハーフパンツと膝上のショートパンツで見比べたりして、ソックスを合わせたときの変化も確認してみてください。
足を長く見せる最高の組み合わせとしては、「ソックスを履かない」「膝上丈の短パンを選ぶ」の2点を守ることです。
この2つを意識するだけで、足がかなり長く見えます。
ただし、丈があまりにも短いと、内ももが露出しすぎて抵抗を感じる人もいるかもしれません。
また、素足を見せたくないと感じる方もいると思います。無理のない範囲で取り入れていただければと思います。
今回紹介しているモダールブレンドのバミューダパンツは、短めではありますが極端に短いわけではありません。
このパンツは黄金比に近いデザインで、非常にバランスが良いと感じます。ただ、これをユニクロでやってしまうと、短すぎて気持ち悪いという意見も出るでしょう。
万人受けするブランドではこういったデザインは難しいのですが、ZARAのように少量生産を採用しているブランドだからこそ実現できるアイテムです。
このような攻めたデザインは、ユニクロや無印では見られないものです。
このセットアップは、落ち感がありつつ大人っぽい印象を与えるため、とてもかっこよく見えます。
男性を最もかっこよく見せるスタイルといえばスーツですが、夏にスーツを着るのは現実的ではありませんよね。
そこで、スーツのように体型をきれいに見せながらも、軽やかな素材で作られたセットアップを選ぶと、スタイルを良く見せる効果が期待できます。
モダール素材のこのシャツは、スーツのような光沢感があり、肩周りのデザインが特徴的です。
肩部分の縫製を工夫することで、パワーショルダーのようなシルエットが生まれ、フォーマルな印象を与えています。
このシャツは、柔らかなモダール素材でリゾート感がありつつ、肩と襟部分をしっかりさせることで、抜け感の中に大人っぽさを感じさせる絶妙な仕上がりになっています。
ぜひ、このバランスの良さを試してみてください。この価格帯でこれほど完成度の高いセットアップは、なかなか見つけられないと思います。
ビブラム レザーサンダル
最後に今回の動画の中で一番おすすめのアイテムを紹介します。
それが「ビブラムレザーサンダル」。これについては別の動画でも詳しく解説しようと思っていますが、価格が1万910円という驚きの安さで、しかも非常にかっこいいです。
このサンダルはビブラムソールを使ったコレクションで、ZARAが何度か展開しているシリーズですが、この価格は正直信じられないレベルの安さです。
実はビブラムソールの原価を知っているので言えるのですが、普通は1万6000円以下では出せないはずです。
どうやってこの価格を実現しているのか、本当に謎です。
おそらく、ビブラム側がプロモーションの一環として、原価を大幅に下げたのではないかと推測しています。
普通のブランドでこのクオリティのサンダルを作ると、3万円を切るのは難しいと思います。
今回のサンダルはトング型デザインが特徴で、個人的にはとても良いと思っています。
実は、こうしたビブラムソールを使ったサンダルは多くのブランドが展開していますが、トング型はあまり見かけません。
トング型にはメリットとデメリットがありますが、メリットとしては足が非常に長く見える点が挙げられます。
シャワーサンダル型は足の一部を隠してしまうため、足の長さが短く見えがちです。
一方で、トング型は足のつま先までしっかり見えるので、足がスッと長く見えます。
ショートパンツに合わせると特に映えるので、おすすめの組み合わせです。
このサンダルのデザインにはもう一つ特徴があります。それは、ビブラムソールとインソールの組み合わせによる前傾斜の構造です。
履いてみると、ヒール部分が高く、つま先が薄くなっていることに気づくと思います。この構造は、つま先立ちをしたような体勢になるため、足が細く美しく見える効果があります。
これは、女性がヒール付きのパンプスを履くのと同じ理由で、足の形を綺麗に見せるためです。
ただし、このサンダルにはデメリットもあります。トング型特有の問題として、足の付け根部分に負荷がかかりやすく、長時間歩くと痛みを感じることがあります。
特に履き始めの1~2週間は靴擦れしやすいので、絆創膏を貼ってケアする必要があります。レザー素材も硬めですが、履き込むことで徐々に柔らかくなります。
この価格帯では高級な柔らかいレザーを使うのは難しいため、ある程度の硬さは仕方ないですね。
もう一つ注意すべき点はサイズ選びです。
トング型サンダルは、大きすぎるサイズを選ぶと足が動きやすくなり、疲れやすくなります。
そのため、普段の革靴よりもワンサイズ小さいものを選ぶのがおすすめです。
例えば、普段42サイズを履いている方は、41サイズを選ぶと良いでしょう。サイズが合わないと足が余計に痛くなるので注意してください。
全体的に見て、ヒールの高さ、前傾デザイン、トング型のスタイリッシュさなど、魅力がたくさん詰まった一足です。
また、アッパー部分もレザーを何枚か使って切り替えたデザインになっており、ブランド感がしっかり出ています。旅用のソックスと合わせても可愛いかもしれません。